スーパーセンシティブ完全復活への道!
僕が初めてラディックのタイコを手に入れたのは19歳の頃。
生まれ育った大阪府高槻市にかつてあったアサヒ楽器という店の店長に薦められて買ったのがスーパーセンシティブというスナッピー全面当たりのスネアだった! そこの店長がこれがまたスーパードラマーで、当時スティーブ・ガッドとジョン・ボーナムをフェイバリットに挙げつつも変態超絶な表現力でドラムを奏でる、ちょっとしたエルビン・ジョーンズ的にイカした先輩だったのです?! 生まれて初めて自分でローンを組んで手に入れたスネアはとにかく可愛くて可愛くて…、いつもピカピカに磨いて使っていました。 そいつをメイン?!に、その先は物欲に任せてDwだったり、Perlだったり、ネギだったり、メイペックスだったり、タマだったり……はたまたラディックのメイプルだったり。 かなりの数のスネアを所有して、レコーディングでも曲ごとにスネア変えたり、ライヴの度に気分でスネア変えたり…。 あれやこれややっていたモノです! 色々使って試行錯誤してみたけど結局スーパーセンシティブがメインになっていて、ライヴでもレコーディングでも登場する機会が一番多かった! だけど、200年頃に70年代のラディックのセットを手に入れてからは、それまで使っていたPerlのプレジデントのセットにはスーパーセンシティブを、 ラディックのセットには70年代の402を… という具合に使い分けるようになって…。 そうこうしているうちにメーカーや事務所との契約が切れ、楽器の置場所に困るようになり、かなりの数の楽器を手放さざるを得ない状況に陥った…! 結局自分で借りた倉庫に納まるのは奇しくも?!ラディックのモノだけで…。 そうして僕の手元に残った楽器は70年代ラディックのセットと、70年代402が2台と、現行のラディック6.5インチのメイプルと、スーパーセンシティブ…etc。 タイコ類は全てラディックのみとなりました! 愛着のある楽器を手離した事は寂しかったけど、その頃強烈にヴィンテージサウンドに凝っていたから、手元にある大好きなラディックで音色を作る事に集中出来たのは、今になって思うと良かったのかな? なんて思ったりもします。 なんせその頃から402一辺倒で、とにかくとにかく402の音色に惚れ込んでいたので、メインも糞もなく、402しか使わないという時期を10年ぐらい続けてきた! ベッドやスナッピーもそれこそ色々試してきたし、その組み合わせも色々試してきたし、チューニングもホントに色々試してきた! 僕は基本的には個人練習でも、リハーサルでも402を持参するし、本番は当然… となると、その402はかなり酷使される訳で、ラグ等のパーツが壊れる度に使わなくなったスーパーセンシティブからパーツを取り、いつしかスーパーセンシティブは完全に現役を退き10年間眠っていたのです! その10年の間にヴィンテージのラディック、スピード・キングのペダルとの出逢いもあり、文字通り手も足もヴィンテージラディック…という具合に! 奏法も変化し、402のベッドやスナッピーもこれ以上ない!と思えるラインナップに行き着いたのが去年の夏頃! 打面にラディックのミディアム、ボトムにはエバンスのコンサートスネア用のスネアサイド、スナッピーはグレッチの42本。 この組み合わせが今まで試した中で今のところ文句なく最高に自分の理想のサウンドとなる! 70年代402を使い続けて来て辿り着いた至福のサウンドはホントに美しく惚れ惚れする! ラディックと付き合い続けて来て本当に良かったと実感したし、ラディックに感謝の気持ちすら…! その感謝の気持ちを感じた時に前出のスーパーセンシティブの事が激しく頭をよぎった! 19歳の頃にローンを組んで手に入れた懐かしいスーパーセンシティブ! 初めて叩いたラディックのスネア! 暑い時も寒い時も一緒に全国を共にした僕にとってラディックの入り口となったスーパーセンシティブ! 今、やつに感謝すべき時が訪れたんじゃないかな?と…! 今の至福のサウンドに導いてくれた原点はスーパーセンシティブだからね! そんな訳で去年の秋、パーツ取りになっていたスーパーセンシティブを完全復活させることにした! 欠けていたラグはなんと7つ!それらを取り寄せ、このスネア専用?!の代用の利かないスナッピーも新調して、ベッドはなんとなくイメージでテリー・ボジオモデルの薄手のコーティッド(レモのアンバサよりやや薄め)と、スネアサイドにはラディックのレゾナンス! フープは当時のPAさんの意向でダイキャストに交換されていたので、こちらもプレスリムを新調して遂にスーパーセンシティブ完全復活! 「完全復活に向けて自宅でトーンの調整」 「復活当初はボトムにラディックのレゾナンス」 「打面はテリー・ボジオの、、、ミーハーです!」 「左が取り寄せた現行のいラグ、右が従来の、、、。現行にはスプリングが入ってない!」 個人練習でもリハーサルでも本番でもスーパーセンシティブで臨むようになった…。 だがしかし…残念ながらどこか腑に落ちないのは固いスナッピーの反応とハイピッチでは詰まり気味のトーン…。 いつだかのライヴでどうにもこうにも上手くチューニング出来ず、確か去年のオレンジズのクリスマス・ショーではとりあえずまた402でライヴをした! やはり402!さすがの安心感! でも、スーパーセンシティブを最高のポテンシャルに持っていけなかった事が悔しくてね…! そこで…ポテンシャル…?! ポテンシャルと言えば402を最高のポテンシャルに持っていったラインナップにしようと、スーパーセンシティブにも打面にラディックのミディアム、ボトムにエバンスのコンサートスネア用のスネアサイドを張ってみたら… ギャー!もう最高じゃないの…! スナッピーの形状と本数と接地面が違う分、その色々な作用で402に比べてややタイトな響きになるしロールでの粒立ちがやや固めにはなるがザクザク気持ちいし、スナッピーの反応はすこぶる敏感だし(スーパーセンシティブって言うだけあってね!)、ハイピッチでも詰まることなく温もりの残ったトーン…! まさにラディックの金属胴のスネア! 素晴らしいサウンドに仕上がりました! 「打面にラディックのミディアム」 「ボトムはエバンスのオーケストラル300。とにかくこのスネアサイドは今まで使った中で最高と言い切れる!」 本番でも既に立証済みで、先月25日のセッションで使用した時も完全にストレスレスに合奏に集中出来た! 更には先日のクイーンのカバーのスタジオでのリハーサルの時には、ドラムの岡田年世氏にお願いして、そのスタジオの日だけ僕のスーパーセンシティブを叩いてもらい、外から聴いた印象も検証してみたけど… うん!グレート! 本当の意味での完全復活を遂げました! 勿論最近は個人練習もスーパーセンシティブしか持っていってないし、この先しばらくはこいつを育てながら合奏に臨もうと思っています! 「個人練習でも、、、いつも一緒!」 それに伴い、2台ある70年代402は既にこのラインナップだから、あとは80年代ラディックの6.5インチのメイプルと、60年代Perlのバレンシア5インチで6テンション!にも同じベッドを張って、そのタイコの最高のポテンシャルを引き出してやろうと思っとります! ゆくゆくは全てのタイコが最高の音色を奏で、それらを気分や風景によって使い分けたり、それぞれの音色を楽しみながら合奏したいと…! まだまだこの先も音色の旅は続くんだけど、今辿り着いたところから新たなスタートラインに立てるよう日々精進であります! で、冒頭に書いた、かつて若かりし僕にスーパーセンシティブを奨めてくれたアサヒ楽器の店長だった先輩にも完全復活を遂げたそのサウンドを聴かせたく、次実家に帰る時はスーパーセンシティブを持って行こうと…! なんでもアサヒ楽器の店長だった橋本達也先輩とは今でも割りと頻繁にラディック通信というメールのやり取りをしていて、お互いの楽器やスピード・キングについて語り合っているので…! 「ラディック通信のやり取りの中で添付される写真のほとんどは楽器(局部アップ多し!)ですが、たまにこんな感じで『参考文献はこちら!』的なね、、、僕もアホですが先輩も、、、」 細やかな僕の…本当に細やかな成長振りも示したいなぁ~!という思いもあり、スーパーセンシティブを更に最高のサウンドに仕上げるべく奮闘致します! 勿論次のオレンジズのショーでもこいつで臨みます! ワクワクですわ! ごきげんよう! ~ライブ情報~ ★2月16日(日) 【オレンジズ】 @下北沢ガレージ 《オレンジズ・バレンタイン・ショー》 ★3月5日(水) 【サンダルバッヂ】 @下北沢Club Que
by maruokazumasa
| 2014-02-08 15:49
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Clingon 丸尾和正
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